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再転勤で関西を去ってしまった、関東人の管理人が、それでもまだまだ出てくる「初めての関西」をこっそりとレポ-ト中。

城崎にて

明治・大正・昭和という
三つの時代をまたいで活躍した
「小説の神様」と謳われた小説家
志賀直哉」による短編小説がそれ。

↓志賀直哉
志賀直哉
大正2年、志賀は、国電に跳ねられ重症を負いますが、
入院の末命は取り留めます。(よく助かったもんですよね?)
人に勧められ療養のため訪れた城崎温泉での経験を題材に
生と死について思いをめぐらせるという心境小説。
「城崎にて」というのはそういうお話です。

↓大谿川とJR橋梁
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志賀直哉の文章は簡潔・明瞭、そして
卓越した情景描写の手法が特徴だそうで、
芥川龍之介が理想の文章と讃えた程です。

高校時代の教科書に載っていましたが。
どこがどう凄いのか、さっぱりわからず、
今に至るまで再読に至りませんでしたが
最近この「城崎にて」を読み直しました。
読んでから城崎温泉の景色を見ると、
小説の景色が、ちょっとだけすんなりと
理解する事ができます。

ちょっと不思議ですが、それこそが
空気を伝える描写力なんですね。

城崎文芸館
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大正期文学のトレンドとして扱われた
文芸同人誌、「白樺」創刊の発起人でもある
志賀直哉とともに、城崎温泉には「白樺派
と呼ばれる文人墨客が数多く集ったのだそうです。

この文芸館ではそれら白樺派を含め
城崎温泉ゆかりの作家たちの足跡を
眺める事が出来ます。

幕臣に追われ、城崎温泉に滞在した
桂小五郎が残した書、なんてのもありました。

↓志賀直哉文学碑
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歴史ある温泉街なんですが
この日本海側の小さな温泉街を
全国区で世に知らしめたのは、
小説の神様が書いたエッセイのような
短編小説によるところが大変大きいようです。
志賀直哉は生涯に10回、城崎を訪れたといいます。
特急電車はおろか、電気機関車すらなかった時代に
ココまで出かける、というのは相当な思い入れだったんですね。

↓大谿川
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多くの文人が愛したとされる城崎温泉。
ただの温泉街だけではないそんな側面も
ぜひお楽しみいただきたい所です。

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